東工大の研究グループ(若林憲一先生)との共同研究成果が科学誌Plants誌に掲載されました。
森下さん、若林先生、おめでとうございます!!
【Title】
Characterization of Chlamydomonas reinhardtii Mutants That Exhibit Strong Positive Phototaxis
【Authors】
J Morishita, R Tokutsu, J Minagawa, T Hisabori, K Wakabayashi
本研究では、クラミドモナスの光走性変異体の単離と、変異体の各種機能評価が行われました。
得津は、走光性変異体の光合成測定・解析等を担当しました。
光合成生物である緑藻が「なぜ特定の光に向かって or 逃げて泳ぐのか」について、その生物学的意義については未だ完全には理解されていません。
一方で、同じ光合成生物である陸上植物は光に対する葉の向きや、伸長方向を変化させることで光合成の最適化を図っていると言われています。
このような背景から、緑藻の走光性と光合成には何らかの相関性があるものと予想されていますが、研究分野としてはまだまだ未開拓な分野であり、謎が多く残されています。
今後は、本研究で単離された走光性変異体の解析を足掛かりに、走光性ー光合成の間を繋ぐ因子の特定や、その生物学的意義の解明が期待されます。
本研究は下記の研究サポートを受けて実施しました。末筆ながら御礼申し上げます。
・基盤研究B(分担)2019 - 2022
緑藻における光走性-光合成連関の分子機構
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