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Project | 06
緑藻Gatewayベクターの開発
高速・高正確な市販ポリメラーゼが普及し、DNA末端の相同配列を利用した組換えによりDNA断片を連結する所謂シームレスクローニングが当たり前になってきました。とはいえ、いくら高正確なポリメラーゼを使おうともPCR反応を介する以上は「遺伝子内にエラー(塩基置換・欠損)が入る」可能性はゼロではありません。この可能性は、PCR増幅する遺伝子のサイズが大きければ大きいほど上がり、せっかく目的のベクターにクローニングしても「シーケンスの結果エラーが判明してPCRからやり直し」といった経験をされた方も少なくないと思います。
これに加えて、共同研究先や変異体ライブラリから取り寄せた変異体を使って相補実験やマルチカラーイメージングしたいけど「以前作った相補・イメージング用ベクターの薬剤マーカー、蛍光タンパク質の励起/発光波長、エピトープタグが被って使えない!」といったご経験はありませんか?
こういった場合、多くの方は泣く泣くPCRからベクターを作り直すと思いますし、あるいは優先順位の都合上諦める方もいらっしゃると思います。
そのような状況を打破するために、エントリーベクターさえ作ってしまえば「PCR不要!酵素と混ぜて置くだけ!」で多種多様なpRTGWベクターに載せ替え可能な緑藻用Gatewayシリーズを作りました!
まずは国内の研究集会にてみなさまのご意見をいただきながら、今後の共同研究の可能性についての相談を受付開始したいと考えています。
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