高宮ミンディさんに書いていただいた研究イラストが、所属している光合成学会の会報である光合成研究・第30巻(2020年・87号)の表紙になりました。
当該学会誌の表紙史上、初めてのイラスト表紙です!
新しいことを始めるのは気持ちがいいですね。
自費でのイラスト作成依頼でしたが細かい要望を聞き入れていただくことができ、とても満足のいく仕上がりになりました!
高山ミンディさんに大感謝です!
解説:
緑藻の光防御におけるシグナル伝達系をイラスト化したもの。太陽光に含まれる紫外光が紫外光受容体であるUVR8(紫色の風車)を駆動し、ユビキチンリガーゼ(ピンセット)を失活させる。ユビキチン化されないCONSTANS(赤の楕円)はNuclear transcription factor Y(青と緑の丸)と転写因子複合体を形成し、光防御因子(LHCSR)の発現を介した光防御反応を活性化する。CONSTANS・NF-Y転写因子複合体とユビキチンリガーゼを利用した一連のシグナル伝達は、陸上植物の花成タイミングの制御メカニズムとよく似ているものの出力先の表現型が全く異なることから、緑藻と陸上植物の間に存在する大きな進化的ギャップに改めて気付かされる。
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