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  • 執筆者の写真Ryutaro Tokutsu

2023年10月13-16日 Taiwan-Japan Plant Biology (TJPB2023) に参加・招待講演してきました!

更新日:2月16日



台湾・台北に位置するAcademia Cinica(中央研究院)で開催されたTJPB2023に参加し、招待講演を行ってきました。


得津は、Non-Vascular Plants(非維管束植物)のセッションで講演をさせていただきました。

セッションオーガナイザーの神戸大・石崎先生

セッション名の通り、主に陸上基部植物(植物科学分野外の人が想像しやすいのはコケなど)を研究対象にした講演が多い中、得津は「維管束を持たない"植物!"」の一例として、単細胞緑藻を用いた従来の研究内容についてお話してきました。


実は、同じく単細胞緑藻を材料とした研究を展開されている台湾の研究者も一名講演予定だったのですが、まさかのインフルエンザによる欠席でした・・・

個人的には、ホームグラウンドではない分野での講演でしたので、上記の台湾の研究者のご講演とお会いできるのを非常に楽しみにしていた(非常に心細かった)のですが、またの機会を楽しみにしておきます!

思いのほか大きなメイン会場での発表で少し緊張しました・・・

ともあれ「Non-Vascular Plantsセッションで唯一の藻類研究の発表者になってしまって、ちょっと寂しい」とのコメントで、講演開始時の掴みも成功し(ウケて笑いが取れました)、リラックスしながらお話することができました。

質問、コメントも時間いっぱいいただくことができ、質疑応答のやりとりも非常に楽しかったです。


また、新型コロナウイルス流行以来、久しぶりの完全対面型の国際会議でしたが、思いのほか多くの方々が参加されており、至る所で活発な議論が行われていたのが非常に印象的でした。

特に、地元の台湾側からは若い世代の研究者らが多く参加されており、得津が拝見したポスターはどれもレベルが高いものでした。



今回の学会参加では、研究内容に関するレベルの高さはもちろんですが、台湾における研究環境・施設環境の良さにもとても驚かされました。

Academia Cinicaで研究されている藻類研究者らと話をしたところ、植物のみならず藻類分野の基礎研究にも多額の公的研究資金が投入され、将来的にグリーンバイオ関連の研究につなげるための道筋についてもしっかりとした議論がなされているように感じました。

このような研究・施設環境、そして公的な理解が得られる状況だからこそ全力で高レベルな研究を展開できるのだろうと思います。


日本としては(今は難しいかも知れませんが・・・)これから5年、10年後に30-40代の研究者らが輝ける研究環境を整えることができなければ、ますます自然科学研究分野における国際的存在感を失い、自国でのイノベーションが起こり得ない状況に陥ってしまいそうですね。


そのような状況にならないためにも、今40代の我々世代の研究者が力を合わせて次世代のための研究環境作りに尽力しなければならないと痛感する今日この頃です。



ところで、今回の国際会議はスケジュール的に台北市内を見て回る時間はありませんでした。

その代わり、会議関係者が参加できる野柳地質公園訪問に参加してきました。

台湾北部に位置する地質公園で、長い時間をかけて自然が作り出した不思議な形の岩場や、植生を楽しむことができました!

得津は、植物の分類の知識は全く持ち合わせていませんが、同行していた植物研究者の方々から「これは〜〜だね。こんなところにも生えてるのは珍しい」と教えてもらうことができて、とても素敵な経験となりました。


一通り地質公園を堪能した後は、参加者の親睦を深めるべく海沿いの台湾料理店で昼食をいただきました。

* 看板には"海人の味"と書いていましたが・・・

どれも美味しい料理でしたが、如何せん量がすごかったです・・・食べきれないくらいの量・・・。


というわけで、久しぶりの国際会議、初めての台湾訪問でしたが、有意義で充実した時間を過ごすことができました!

台湾側のホストのみなさま、そして会議オーガナイザー・関係者のみなさま、大変お疲れ様でした!そして、本当にありがとうございました。


また次回の2国間会議がありましたら、是非交流をお願い申し上げます。


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