淡路島にある神戸大学・内海域環境教育研究センター・マリンサイトで開催された、2024年度 藻類培養技術トレーニングコースに参加しました。
これまで主にモデル微細藻類を使って研究をしてきた得津ですが、陸上植物を用いた研究分野の発展性から着想を得て、今後はより普遍的な生命現象とその分子メカニズムに迫るために環境中に生息する様々な藻類を単離し、それらを用いる研究をスタートさせます。
今回のトレーニングコースへは、上記研究(科研費・挑戦的研究[萌芽]2024~2026年度)に必要な藻類単離技術の習得を目的として参加しました。
初日は2チームに分かれ、片方は淡路島に点在するため池へ赴き、もう片方のチームは漁港でプランクトンネットを使ったサンプリングを行いました。
得津は、ため池・淡水チームでした。
採集した淡水・海水はマリンサイトに持ち帰り、すぐに顕微鏡下で観察です。
さすがプランクトンネットと言うべきか、サンプル中には大量の藻類が存在しており、これらの中から目的の藻類についてはパスツールピペットを使って単離します。
コツを掴むまでは大変でしたが、作業自体はシンプルなものですので狙った藻類の単離・クローン化はできそうですね。* 無菌化までは結構大変そうです
これまでは共同研究者や公共の藻類保存施設からのサポートを受けつつ微細藻類を入手していましたが、今後は自分自身で環境中から藻類を単離・培養します!
2-3日目は、海産性の大型藻類(海藻・海草)のサンプリング、観察、単離を行いました。
川井
3日間という短い間でしたが、アカデミア・民間からバックグラウンドの異なる多くの研究者らが集まり、一緒に過ごした時間はとても楽しく貴重な経験となりました。
また、得津個人としては、出身大学学部の後輩(卒業年が10年以上離れているため、今回の実習で初めて知り合った)が実験パートナーだったこともあり、不思議な縁を感じる実習となりました!
今回のトレーニングコースで繋がったご縁を大切にしていきたいと思いますので、みなさま今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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