2024年5月13日から始まった理学部3回生の生物学実習(4週間!)が終わりました。
例年と同じく、得津は第3週と第4週における実習において蛍光観察、生化学、そして光合成活性測定を担当しました!
まずは下記3つの生物学実験操作の習得を目指します。
「生きた細胞中のタンパク質の振る舞いを見る」=ライブセルイメージング
「細胞内におけるタンパク質の量を生化学的に定量する」=イムノブロッテンング
「細胞からタンパク質を精製・t相互作用を調べる」=アフィニティ精製・共免疫沈降精製
異なる蛍光タンパク質(青・青緑・黄・橙色)/エピトープタグ(4種)を融合させた4種の異なるタンパク質を一つの宿主細胞に発現させてクロロフィル蛍光を含む5色蛍光イメージングしてもらい、その後それぞれのタンパク質を融合させたエピトープタグを標的として生化学的に精製してもらいました。
SDS-PAGE・イムノブロッティング分析
本年度の実習生は3名とも大きな失敗をすることなく上手に標的タンパク質を精製できていました。素晴らしい!
これらの蛍光タンパク質を使った生化学実験に加えて、植物細胞が持つもう一つの蛍光「クロロフィル蛍光」を利用した実験も体験してもらいました。
理学研究科の数ある研究室の中でせっかく植物を材料とした研究室に実習を受けにきてくれているので、動物を材料とした研究室では体験できない光合成測定の便利さや魅力を伝えるべくパルス変調を利用したクロロフィル蛍光測定の簡単な原理説明、そして実習生たちが自分で採集した多様な植物サンプルについて実際に光合成活性測定を行ってもらいました!
植物採取@理学部植物園。思いの外広い植物園で、さまざまな光環境に生育する植物を採集しました。
パルス変調クロロフィル蛍光測定器を使った野外植物の光合成活性の測定 with 松下教授。光合成している?していない?どっち???
本日をもって予定通り全ての実験が無事に完了し、実習としては大成功だったのではないかと思います。
実習期間中は、色々と研究・実験に関する質問がたくさん出たのも嬉しかったですね。
実習生のみなさま、お疲れ様でした!
それでは、また来年・・・!?
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