研究室立ち上げ物語
- Ryutaro Tokutsu
- 4月2日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前
ここでは、得津が北里大学に来ることが決まってから研究室が始まるまで、そして2025年度の研究室スタート直後の何かしらを適宜記録していきます。
着任前、研究室が入る予定の建屋(旧看護学部)の改修前写真(202X年・某日)
着任前、研究室が入る予定の建屋(旧看護学部)の改修中写真@2025年1月27日
助教で着任予定(当時)の八木さんと一緒に改修工事現場の見学と意匠確認を行いました。
廊下や隣の研究室との間の壁も無くなっていて、とてつもなく広い研究室スペースのように感じて喜びましたが、案の定錯覚でした(笑)。
着任直後、研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年4月10日
だいぶ内装の雰囲気が出てきました。
建屋周辺の桜も満開で素敵な景色でした!
来年以降は研究室の窓からお花見ができそうです。
研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年4月25日
電源箇所が決まってきて、フロアカーペットも設置されて良い雰囲気ですね。
桜はすっかり葉桜に。
研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年5月15日
実験エリアと居室エリアを分けるパーティションの枠組みができてきました。
居室エリアの床はタイルカーペット、実験室エリアの床は防水加工のものが完成してきました。
教員室のパーティションも完成し、教授室と教員室の内装はほぼ出来上がってきました。
そして学生居室とメイン実験室の天井が天窓まで吹き抜けになっているので、良い感じに開放的な研究室エリアに仕上がってきました(本当は空調や電灯用架橋がないともっと良いのですが・・・そういうわけにはいきません)。
研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年5月30日
パーティションの壁とガラスがはめこまれたことにより、完全に各部屋が区切られました。
開放感が若干低下しましたが、天窓のおかげでまだ明るく開放的な雰囲気は残っています。
学生室には、これからフリーアドレス制のデスクや、スタッキングシェルフ、ディスカッションエリアが設置されます。
ディスカッションエリア前の壁は全面ホワイトボード仕様(反射を抑えてプロジェクター投影しながらディスカッション可能)にしました。
職人さんによるホワイトボードシートの貼り付けが完璧すぎます(得津の超細かい要望を全て満たしてくれました)!
P1/P2実験室には、最終的にクリーンベンチと培養用インキュベーターが複数台並び、遺伝子組換え操作のための機器も設置予定です。 暗室予定の場所には暗幕カーテンを設置し、蛍光顕微鏡を2-3台が設置されます。
メイン実験室に入る中央実験台や試薬棚・作業台の選定もほぼ完了したので、7-8月中には研究室の全体像が出来上がってくると思います。
研究室前の廊下兼ラウンジスペースは、全面ガラス張りで開放感がMAXなエリアとなっています。
他の研究室の方々との交流の場としてこの上ないスペースですね!
研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年7月16日
建屋内部の案内板が設置されました。
カラーリングは、獣医学部カラーのオレンジです。なかなか鮮やかな色味ですね。
研究室の看板「生物機能開発学研究室・Green Engineering Biology Laboratory」もいい感じですね。
(居室、実験室のドア窓に貼られている正方形シールにはちょっと思うところがありますが・・・)
学生さんたちが使う居室にはホワイトボードの壁、各種資料・備品が置けるスタッキングシェルフ、ちょっとしたシンクが設置されています。
教員室と教授室前には、研究用の専門書を並べるためのスタッキングシェルフが設置されており、学生さんを含めて気軽に立ち読みしてもらえるような環境を意識しています。
教員室と教授室にもスタッキングシェルフが設置されています。
居室フロアのカーペットの色が暗いブラウン系で、スタッキングシェルフもウォルナット色を指定したので「同系統の色味で微妙な違いが違和感を出したらどうしよう・・・(汗」とずっと心配していましたが、イメージ通りの色味でとてもいい感じの仕上がりになりました!
研究室が入る予定の建屋の改修中写真@2025年8月25日
当初は4月着任時に全て完了している予定でしたが、8月の終盤になりようやく什器(デスクや実験台)の搬入が始まりました。
什器の固定後、9月になれば京都大学から実験機器を移設する予定です。
研究室のデスク・実験台搬入が完了@2025年8月29日
デスクと実験台の搬入・組み立て設置が完了しました。
コンセプトは、カフェのようで企業の研究開発室のような大学の研究室、です(なんのこっちゃ笑)。
学生居室はフリーアドレス制で、カフェのように空いている席を使ってもらいます。
大学院生以上の学生さんは、ある程度好きな場所を固定席にできるかもしれません。
また、居室内の一部の壁を全面ホワイトボード・スクリーン仕様にしているので、投影したプレゼン資料にその場で書き込みながらディスカッションができるようにしています。
学生居室からは実験室を一望(逆もまた然り)できるように、ガラスパーティションを遮らないように什器を配置しています。
ドラマ等で見かける民間企業の研究開発室のように開放的で、どこで誰が何をしているかが見える雰囲気になっていると思います。
50年以上前に建てられた建屋・看護学部棟の構造上、完璧・満足な仕上がりとはなりませんでしたが、その中でも最大限、動線・作業性・採光性・アクセス性に配慮した設計と什器選定を行いました。
9月からは、京都大学より実験機器の移設を進めていきます。
(正直、かなりのハードスケジュールです・・・泣)
長かった研究室準備期間もいよいよ終わりに近づいてきました。
思い返せば、図面設計や什器・機器選定には都度多くの時間を取りましたが、初めて体験するような業者の対応が多く色々と考えさせられることもあり、とても勉強になりました。
泣いても笑っても、もうすぐ完成ですね(最後まで気を抜けないのも、また勉強です・・・)。
志望者として楽しみ!良いモチベーションになります。